【 ダイヤモンドダストは「天使の囁き」】
　
　Ｇちゃん２９才の年元旦　俺達６人は北岳を正面に臨む尾根上にいた。
天気は快晴、無風、気温はー34℃　息をすると鼻の奥まで凍り、鼻も目もツーンとする
ような痛さだ。
　モルゲンロート（朝焼け）　日の出の瞬間　頂上の一点が紅くなり、次の瞬間　全山
が燃えた　１分足らずの天体ショー　荘厳という言葉の意味を初めて知ったような気が
した　我に返った一人がカメラを取り出したのはショーが終わって２分後ぐらいだった
か・・

　気が付けばＧちゃんは涙が出ていた。感動でも涙が出ると知ったのはのはこの時だ
こんな光景を目の当たりにしたら、山岳信仰というのも尤もだという気になる。

　４人は一般ルートから頂上に向かい、Ｇちゃんともう一人が北岳バットレスと呼ばれ
る岩場を登る予定だったが、早く頂上を踏みたくなり予定を変更して６人で頂上を踏ん
だ。

　一日中ダイヤモンドダストが舞い散る日だった　ダイヤモンドダストを
　『天使の囁き』と呼ぶのは　今日初めて知った。

※　北岳　富士山につぐ高峰　バットレスは頂上直下から下に伸びる茶色の岩場

　さて休みも終わりです。

　皆様方はよい夕方の一時を！！